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うつ病の原因や症状は仕事のストレスや環境

うつ病の原因や症状

うつ病の原因や症状
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うつ病とは抑うつと言われる状態が続き、気持ちがついてこない状態が続く精神疾患です。原因の多くはストレスや過労によるもので、辛い事以外にも、人が喜べる事に対して、その変化に適応することができないことが原因となり発症してしまうこともあります。

うつ病の原因

悩む女性

女性は男性に比べて2倍もうつ病になるリスクが高いと言われています。その理由の1つに、脳の構造に違いがあるとされています。女性の脳は「割り込み型」といって、物事の処理を同時にいくつも行えるとされます。その為、仕事をしながら夕飯のことを考えたり、家事をしながら子供のことを考えたりと同時に色々なことを頭の中で考えることが出来ます。

男性からすると凄い器用なことをやっているように思えてしまいます。男性は「絞り込み型」と言われ、家事に協力的ではない旦那さんいます。それは脳の構造が1つのことしか処理出来ず、「仕事モードになると冷たくなる…」など1つの事に没頭してしまう傾向が強いです。その為、女性は男性に比べて色々なことでストレスを感じやすくうつ病の発症リスクが高くなっています。

うつ=ストレス?!

うつ病の原因となるのは主にストレスだと言えます。しかし、一言にストレスといってもその種類は様々です。

①精神的
②構造的
③化学的
④温度・湿度
⑤生物学的

これら5つに分類することができます。

もっとも直接的な原因となるのは、①~③までになります。また④の湿度や温度というのは、間接的に影響を与えると言われています。⑤は、うつ病が発症する前の時に免疫力が低下して風邪を引きやすくなるなどに関係していますが、細菌あるいはウィルスなどがこの病気に関係している訳ではないので今回は紹介しません。

うつ病は「こころの風邪」と表現されることがありますが、実際に①~⑤の中でこころに影響を与えているのは①のみです。②~⑤はすべてからだに影響を与えるものとされています。

精神的なことは、人の受け取り方次第だと言われています。人によっては「何にも気にならない」けども、人によっては「辛い…」となることもあります。こればかりは人によりけりです。

例えば、恋愛で失恋した場合を想像してみてください。「あの人じゃなきゃダメ!!」と思えば、フラれたことは辛く悲しく大きなストレスになりますよね。でも反対に「ひょっとすると、新しい良い人とこの先出会えるかも!!」と思えば、プラスに考えられ気持ちも前向きになりますよね。

恋愛だけでなく、日常生活のすべての事に対しての考え方、捉え方1つでこころに不具合が起きるか起きないかも変わってきます。ストレスを感じにくいようになるように日ごろから考えて行動することで、うつ病の原因を減らすこともできるのです。

うつ病の症状

悩んでいる人

症状は、精神的な面に限られず、肉体的な面にも疾患を伴うことがあります。日内変動といって、精神的・身体的な症状は1日の中でも時間とともに変化します。多くの患者の方は、朝が最も悪く、夕方にかけて軽くなる傾向があります。

精神的な面では、意欲や感情、思考の3つのことから現れます。意欲は、何事をするにも億劫になり、行動力もなくなり、集中力を失ってしまいます。他にも対人関係が面倒になり、自分が関心があることにも打ち込めなくなってしまいます。

感情面では、気持ちが全く乗らず、理由無く悲しなり、寂しくなり、自己嫌悪に陥っることもあります。突然、強い不安や焦りを感じ、急に怒りが湧きだしたりするなど、喜怒哀楽の変化に大きな波があります。

物事に価値観を見いだせなかったり、感情移入もすることができなくなります。また最悪の場合、自殺願望が起こることもあり、悪化した場合には自殺を計画し、実行してしまう人もいます。

思考面では、頭を使うことができなくなり、判断力、集中力、決断力が著しく低下してしまいます。反応が遅くなり、時には妄想が現われることもあります。また身体的な面では、肩こり、腹痛、めまい、下痢、食欲不振、倦怠感、疲労感、、勃起不全(ED)、女性は月経不順などが起こります。

うつ病になりやすい人や環境

うつ病になるやすい人やどういった環境がうつ病のトリガーとなるのかについて解説していきたいと思います。

うつ病になりやすい性格

虚ろな男性

うつ病になる人にはある一定の性格や器質が関係していると言われています。

執着性格型
「仕事に熱心」「凝り性」「完璧主義」「正直」「几帳面」などの気質をもっている方で、加えて「正義感が強い」「責任感が強い」など、周囲から頼られ信頼を集める方で、簡単に言えば人気者で優等生なタイプです。良い反面で、頑固な部分があったり融通が利かない部分を持っているので、頑張り過ぎてしまいうつ病になりやすくなると言われています。

メランコリー型
生真面目という点では、執着型と同じですが違いもあります。「争いを好まない平和主義」「義理堅い」「他人への配慮」「頼られると断れない」などが見られやすく、人への気遣いのし過ぎでストレスが積み重なり、うつ病の発症へとつながるとされます。

循環気質型
これは同じうつでも躁うつ病の方に多いとされるタイプです。「社交的」「善良」「親切」などの性格に加え、「活発」「陽気」な気質ももっているので、躁に傾きやすい傾向にあり、反対にもの静かな気質であればうつになりやすい傾向があります。

自己愛性型
軽度のうつ病の方に見られやすい性格です。「未熟」「自分が大好き」なタイプで、「他人への依存」「他人への配慮がない」「責任をなすりつける」などの傾向が強いので、物事が自分の思い通りにいかない事にイライラしてしまい、気が治まらないので葛藤がストレスとなりうつ病になるとされます。

環境の影響

一般的なイメージとして、悲しい出来事や辛い出来事、ストレスフルな環境などがうつ病の引き金となる印象が強いですが、必ずしもそうだとは言い切れません。例えば、昇進や昇格、新しく家を建てる、こどもの進学や独立などが原因でも引き金になることがあります。

周囲から見ればうらやましい事や喜ばしいことですが、言い換えればこれらの事も生活環境への変化であり、日常に起こる変化に適応する事ができずに反対にストレスが溜まりやすい環境となってしまうことが有ります。

辛いことも喜ばしいことも人にとってはストレスとなるので、こういった環境の変化や性格などが要因となって複雑に絡み合ってしまう事で、こころがねじれてしまいうつ病を発症しやすくなってしまいます。

仕事とうつ病の関係

うつ病は環境の影響によっても左右される病気です。発生してしまうと様々な支障が出てきてしまいます。そして仕事面においても色々なトラブルが起こってしまうこともあるんです。

仕事とうつ病

ストレスを抱えている男性

仕事とうつ病は極めて密接な関係があると考えられています。「業務内容の変化」「長時間の労働や過重労働」「会社の変化への適応」「新しい役割や地位の変化」「昇格や昇進」「配置がかわる」「リストラ」など、これら仕事上のことがストレスの引き金になっている事は多いです。

特に影響を及ぼしやすい仕事としては、今も注目されるブラック企業やクレーム対応の仕事は、からだを酷使してしまう労働時間の要求や他人から罵声を浴びせられたりなどの業務のため、かなりのストレスになります。

しかし、これらだけの理由で起こるとは考えられていません。他にも「人間関係」「セクハラ」「パワハラ」など、特に女性に影響してくる部分でも発症のリスクはあります。また、IT企業などに勤めている方などは、コンピューターと向き合う事務的な作業の多さで対人関係がほとんどない環境でも高い確率でうつ病を発症すると言われています。

うつ病がきっかけで起こる問題

頬杖をつく女性

耐性への問題 「うつ病のきっかけとなった今の職務に耐えることが出来るのか?」
「我慢すればいずれは突破口が開けるはず」

などのことを、生活もかかっているの考えてしまいそうですが、それを考えることは止めておいた方が良いです。うつ病を発症するとストレスへの耐性は極端に低下してしまいます。そうなると、これからも起こるであろう困難に立ち向かうだけの心構えは無い状態とも言えます。その為、「継続する!」や「いずれは切り開ける」などと考えるのは悪化のもとにもなり、対人関係もうまくいかなくなってしまいます。

仕事をこなす為の能力への問題
うつ病になれば、脳内の機能がいつも通り正常に働くことは無いと言えます。「記憶力」「決断力」「コミュニケーション」「活力」「行動力」など、自分が行うべき職務を遂行していくための色々な能力が阻害されるようになります。

その為、コミュニケーションがとれないことでの人との対立したり、顧客への不満などが態度に現れ、クレームにつながることもあります。そのようなことがあると、会社としても対応を迫られてしまう状況になってしまい、物事がうまく運べない状況となってしまいます。

病気だから仕方ないと言ってくれる方もいるかも知れませんが、いずれはトラブルのもとになるのでその前に十分な休養が必要と考えられています。

うつ病の治療法について

うつ病の治療法について

うつ病は身近な病気であり、誰にでも発症する可能性のある病気です。日本人であれば15人に1人は発症する可能性があるとも言われています。

肉体的な疾患が全面に出ている場合には精神疾患に気づきにくくなってしまい、放置してしまうこともあります。これを「仮面うつ」と呼びます。悪化してからの治療は時間もかかり、十分な効果を得る事ができない場合もあります。

治療は、抗うつ剤や抗不安薬などを用いた薬物療法やカウンセリングや認知行動療法などを取り入れて治療を進めていきます。抗うつ剤は依存性の高い病気でもあるので使用には十分な注意と医師の指示通りの服用が大切となります。精神疾患も治療すれば治癒しますので、異変を感じている場合には医師などに相談してみてください。

薬の治療法でうつ病を改善

うつ病に効果があるとされている薬には抗うつ剤や抗不安薬、抗精神病薬などがあります。また、抗うつ剤は5つに分類することができ、三環系、四環系、SSRI、SNRI、NaSSAがあります。

抗うつ剤の種類

分類によって作用する部位が異なりますが、どの薬も脳内環境を整えるために神経伝達物質に働きかけます。三環系が一番古く、NaSSAが一番新しく開発された薬となっております。新しい薬ほど、効果も高く副作用も少なくなり、安全性が高くため服用しやすくなっています。

三環系の薬には、アミトリプチリン・アモキサピン・イミプラミン・ノルトリプチリン・ロフェプラミンなどの製品があります。四環系の薬には、ミアンセリン・マプロチリン・セチプチリンなどがあります。これらの薬は古くからある薬で作用も強く効果的ではありますが、同時に副作用も強く出てしまうために治療の第一選択とはなりません。他の治療薬に効果がなくなってきてしまった時の最終選択となります。

SSRIにはパキシル・ジェイゾロフト・デプロメールなどがあり、選択的に脳のセロトニンにのみ作用するので副作用も少なく効果もしっかりあります。中でもパキシルは作用が強い方と言われていますが作用が強すぎるという方には、ジェイゾロフトやデプロメールがお勧めです。SSRIは治療薬の中でも処方される機会が多い薬となっています。

SNRIには、ミルナシプラン・デュロキセチンがあり、セロトニンとノルアドレナリンに作用します。SSRIとの違いは作用する部位や意欲低下が目立って症状がでている場合にはSNRIを用いられることが多いです。NaSSAは、ミルタザピンがあり、ノルアドレナリンとセロトニンに作用し、他の薬と違い効果が現れる時間も早く、持続力も高い薬とされており、最も新しい薬となっています。

抗不安薬のデパス

抗不安薬のデパス

うつ病の初期症状では強い不安感を抱いてしまうことが多く、治療を始めるには不安感を取り除くことから始めなければなりません。そこで用いられるのがデパスとなっています。デパスとは純国産の薬であり、万能薬として知られており、心身症や統合失調症、肩こりや腰痛、不眠症などにも効果のある薬です。

不安や緊張を緩和することで身体をリラックスさせることができます。精神疾患の薬はどれも使用方法を間違えてしまうと依存症など危険な症状が現れてしまうことがあるので、指示通りに服用するようにしましょう。

運動でのうつ病改善

運動でのうつ病改善

うつ病の治療は、薬による治療が最初の選択となると思いますが、それ以外にも方法があります。「抗うつ剤効かないな…」「薬が合わないな…」と感じている方は、是非試してみると良いかもしれません。

運動でのうつ病が改善とは

現在、国内では運動で改善することは一般的とはされていません。抗うつ剤の服用経験がある方なら分かるかも知れませんが、「これ効果あるの?」「副作用が辛い…」など薬に対して疑問を思ったことがある方も多いはずです。

辛い状況を薬の副作用で更に辛くしてしまうのは、得策とは言えません。その為、辛い方法を選択するのではなく、別の方法を選択することも一つの手なのです。それが海外で研究も進められており、実績もある「運動」になります。

アメリカの研究チームによると、「抗うつ剤と有酸素運動は同等程度の効果がある」と発表しています。しかも、薬では無く運動によりうつ病を改善した場合には再発率を抑えることも出来るとの報告もあります。

抗うつ剤での改善
・薬の服用を続けて10ヶ月以上、改善効果を実感した人…55%
・再発率…約40%

有酸素運動での改善
・運動を続け10ヶ月以上、改善効果を実感した人…90%
・再発率…8%

上記のような結果になり、明らかに運動の方が効果が高いとなっています。「薬」と「運動」の大きな違いは、医師に治してもらうか、自分で治すかです。薬は処方されるもので、運動は自ら行うものであります。本人の「治したい」という気持ちがうつ病をコントロールし、自信にもつながっていき、再発率が大幅に減ったと考えられています。

運動のメリット

運動にはさまざまなメリットがあります。「副作用がない」「再発率が低い」「薬が効かない人でも効果がある」となり、リスクなく安全に改善を目指せ、自分の意志で行えることから治療の継続にも結び付きやすいです。

行った有酸素運動

研究チームが行った方法は、水泳、ルームランニング、ウォーキング、などの方法です。歩くことならそんなに負担がなく、だれでも気軽に始められるのでオススメな方法です。

注意すること

もし現在、薬の服用を行っているのであれば併用しながら運動を取り入れてみて下さい。急に自己判断で断薬すると、離脱症状によって辛い思いをしてしまうことになります。薬を減らすあるいは止めるのであれば、医師の指導のもとで行ってください。

管理人のうつ病体験談

管理人のうつ病体験談

管理人である私も以前はうつ病になり、なんだかんだで1年半近く治療を続けていました。今回は、その体験談を書いていきます。

ちょうど30歳を迎えた頃でした。コンピューター関係の仕事をしていて、1日中パソコンとにらめっこは当たり前の生活で、ほとんど終電帰りの日々が続いていました。対人関係もなく、ストレスを発散する時間もなく、休みの日の楽しみは「どれだけ寝れるか」でした。そんな生活が気付けばもう3年も続けていて33歳になっていました。

ある日、それは突然襲ってきました。本当に些細なことでも決断することができなくなり、集中力が落ちてきて仕事が手に付かない状態でした。頭の中では「頑張らなきゃ」と思っているものの、からだは全くついてきませんでした。

同僚も心配してか「帰って休みな」と言ってくれるんですが、「みんな頑張ってるし自分だけ帰るのは…」と無理していましたが、あっという間に仕事に出る気力すら失ってしまいました。

少し知識があったので、うつ病だと思い精神科へと足を運びました。こころもからだもボロボロになっていたらしく、スグにでも治療が必要だと言われました。治療の方法は「抗安定剤」と「十分な休養」でした。その日のうちに会社へ連絡し、休職の届けをしました。

治療には抗不安薬であるデパスを使っていました。ただ、眠気が襲ってくるものの半分寝たか寝てないのか分からない状態が続き、寝れても結局、夜寝れなくなるので不眠症にも陥ってしまいました。自分としては薬が効いているなという風に思ったことは1度もなく、睡眠薬も飲んでしましたが半年とかからず効き目が無くなっていたので、睡眠障害が一番辛かった覚えがあります。

どちらかと言えば、休養していたことが改善には大きく繋がったと思っていますし、日中に太陽をたくさん浴びたり、出来る時にはウォーキングなどを行うようにしていました。気持ちもスッキリする感じがして、次第に規則正しい生活をするようになったので1年半ほどでうつ病を克服することが出来ました。

薬は勝手にやめてしまうと離脱症状が起こるとの事だったので、我慢して飲み続けましたが管理人的には休んだり運動する事の方が効果があったと完治した今でも思っています。同じ様にうつ病に悩んでいる人で薬は合わないと悩んでいる人は、保証はできないですが私と同じ方法を試してみると楽になるかも知れないですよ。

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